「けんか」することで、「けんか」から学ぶことがたくさんある
対等な関係のけんかは、重大な事故やケガにつながらない限り、放っておけばいいのです。
人間同士のぶつかりあいを避けていては、自己の成長も得られませんし、相手への本当の理解や敬意も生まれません。
人とのかかわりは、自分を成熟させてくれる大きな要因ですが、いまは社会全体を通じ、人とのかかわりを避ける風潮が広がりつつあるといわれています。
けんかを通じて子どもたちが学ぶこともたくさんあります。
(1) 世の中には自分と違う考え方をする人間がいる。
(2) 自分の何気ない一言が相手を傷つけることもある。
(3) 卑怯な行為は責められる。自分にも悔いをのこす。
(4) 自分がいつも正しいとはかぎらない。
(5) 本気でぶつかった結果、嫌いだった相手が大好きになることもある。
(6) 逃げずに正面から相対すれば、分かり合えることが多い。
多様な人間や価値観と出会い、そこから何かを学びとる機会を大人が奪ってはなりません。それは、いくら理屈で説明されようと、体験を通じて学ばなければ身にしみこんでいかないことがらです。
ときに痛い思いをしながら経験を積むからこそ、たくましさが育ちます。
自らトラブルに正対しなければ、トラブルを解決する力はつかないのです。
(野口芳宏:1936年生まれ、元小学校校長、大学名誉教授、千葉県教育委員、授業道場野口塾等主宰)
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