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保護者から教師へのクレームに対する対応に変化が見られるようになった

 教師に理不尽なクレームを突きつける保護者が増加し、教師を疲弊させ、教育活動を混乱させている。2010年頃を境にクレーム対応に大きな変化が見られるようになった。その理由はつぎのとおりである。
(1)
ここ10年でクレームの事例パターンが出そろい、教師や管理職、教育委員会は経験を積んで対応力を身につけ出した。
 教育委員会は保護者対応マニュアルや教職員研修会を実施し、学校問題解決支援チーム等サポート体制を整えつつある。
(2)
これまでのように教師が保護者の苦情に対し、誠意を持って聴き、お詫びするだけでは問題解決にはいたらない事案がでてきた。
 そのため、理不尽で悪質な事案に対応するためのマニュアルが東京都教育委員会等で作成されるようになった。
 また、スクールソーシャルワーカー、医師、弁護士、警察等の専門家と協力・連携しなければ対応できなくなってきた。
(3)
小学校教師が保護者からの相次ぐ抗議で不眠症に陥り、担任が保護者に慰謝料を求めて裁判所に提訴する事案が生じている。
(
古川 治:1948年生まれ、大阪府公立小学校教師・指導主事・校長、東大阪大学教授を経て、甲南大学教職教育センター教授)


 

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