誤った教育、正しい教育とは
誤れる教育は被教育者に知識を注入し、被教育者のもつ誤った考えを打破・否定して、困難な状態に追い込み、重荷を背負って喘ぎあえぎいくのを、教育の効果とながめようとする。
正しき教育は被教育者の必要に応じて、知識の探究活用の楽しみを知らせようとする。
したがって学問を処世の方便と考えたり、装飾品と心得たりして、自己を錬成(ねりきたえて立派にすること)するという念に乏しい。
(芦田恵之助:1873-1951年、東京高師付小教師、全国各地で授業をする。国語教授法や随意選題の綴り方教授法を考え実践した)
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