ストレスにみちた学級を心の安定が得られる学級にするには
クラス替えを毎年行う小学校が増えています。子どもたち一人ひとりの対人関係能力が低下しているからだと考えられます。
対人関係が希薄化したため、他人の痛みが理解できなくなり、自分のイメージで相手をとらえて行動するので、学級は子どもたちにとってストレスにみちた場所になっています。
そのため、子どもたちは心の安定を得るために、他人と関わるのを避けたり、無関心になったりし、気心が知れた子ども同士で小さなグループをつくり、学級全体よりもグループの利益を優先して行動するようになります。
このようなことは、学級活動や生活をルールに従って行うよう指導することの少ない担任の学級で、よく見られます。
ルールは学級集団に安定とまとまりをつくります。それにより小グループ化を抑止するのです。
生活班や係の活動、体育授業の班活動などの機会をとらえて、ゲームや相手の活動を認め合う場をつくり、感情交流を行っていくことが大事です。みんなの思いが全体に見えてくると、陰でこそこそすることが少なくなります。
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