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新任の学校で大きな挫折感を味わい自尊心がボロボロに

 これまで挫折を知らなかった私は新採の東京都の中学校で英語教師となり、大きな挫折感を味わった。
 新任1年目、私が待ちうけていたのは「大変な学校」の現実であった。授業サボタージュ、授業妨害、罵倒、暴力、いやがらせなど、一通りの洗礼は受けた。
 授業はまず生徒を教室に入れることから始まる。たいてい1015分はそれに費やされるが、いったん始まっても、また抜けだす生徒がいる。
 とりあえず教室の中にいる生徒も、ガムを噛みながらマンガを読んでいる生徒、大声でしゃべりゲラゲラ笑う生徒、鏡を机に置きいっしんに前髪をカラーで巻いている生徒、突然始まるケンカ・・・・・これらを制するのは、もうまるで終わりのない「もぐら叩きゲーム」のようだった。教科書もノートも持ってこない生徒も大勢いた。
 とても「楽しく英語を勉強する」なんていう場ではない。「コミュニケーションの面白さを伝えたい。毎日歌も歌いたい。スピーチやディベートもやりたいな」などと思い描いていた私の夢は、無惨にも音をたてて崩れさった。
 いま思えば、まあ、よく同期の教師と連れだってトイレで泣いたものだ。先輩教師の家まで行って泣かせてもらったこともあった。通勤途中で気分が悪くなり、家までUターン、そのまま4~5日通勤拒否したこともあった。転職情報誌も頻繁に買って読んだ。
 しかし、それはすべて「こんなはずではなかった」「学校って、こんなところではないはずだ」という、自分の価値観の防衛に由来するものだった。と、今になって思う。
 生徒に対しても「小学生でもあるまいし、どうして中学生にもなって、こんなことができないの」と、もし自分が言われたらカッとくるに違いないようなことを、かなり言ってしまっていたように覚えている。
(
友松利英子:法政大学中学校副校長、新英語教育研究会で活動)

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