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理科:脱線話が子どもを理科好きにする

 私は小学校時代から、理科の授業中の「脱線話」が好きでした。担任の先生が当時話題になっているサイエンスを熱く語ってくれるからです。
 今思えば、好きだった理由は、自分では何となくしか理解できていないサイエンスのホットな話題について、わかりやすく解説してもらっていたからでしょう。お話を聞いた後も、友だちと続きを話したり、家に帰って調べてみたりしたことがあります。
 話を聞いていたとき、頭の中で想像がどんどん膨らみ、明るい未来が予見されるようで、とてもハッピーな気持ちになっていたことが思い出されます。例えば、人類が月に到着した話を聞いたとき、とても刺激を受けました。深く心に刻み込まれています。
 こうした経験は、その知識を単に受け入れるだけでなく、他の事象を見ても、そのちがいを探そうとしたり、新しく学んだ内容をその話に関連付けようとしたりすることにつながるようです。
 「学びは、知識の組み替えである」とよく言われるように、教室での「お話」が契機となって、子どもの頭の中では、どんどん知識の組み替え作業が起きているのです。さらに、新たな事物・現象を受け入れる準備もなされているようです。物を引っ掛けるフックのようなものが、いくつもできていく感じです。
 科学に関する知識の理解や能力向上において「お話」をしたり「お話」を聞いたりする学びのきっかけがあってもいいのではないでしょうか。
(溝邊和成:1957年生まれ、西宮市公立小学校、神戸大学附属明石小学校教師を経て、甲南女子大学教授。理科教育、生活科、総合学習のカリキュラム論や授業論、教師教育に関心を持つ)



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