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子どもは立ち上がり方を知らないので、安楽な対応では子どもの成長を妨げる

 子どもの「人生に責任を持つ」ことはできない。親も教師も、まずこれを肝に銘じて欲しい。
 そのうえで子どもの「成長に責任を持つ」ためには親や教師はどうすればいいかを、あらゆる場面で考えてみることが必要だ。親や教師は子どもの「成長に責任を持つ」ことがもっとも大切だ。
 まず、どんなときに成長が起きるか。ウエイトトレーニングなら、筋肉に負荷をかけて鍛える。このとき筋肉は傷ついているのだが、回復したとき、筋肉は大きくなり筋力がつく。子育ても同じで、安楽な選択肢だけを示すのは、子どもの成長を妨げるだけだ。「ダメなものはダメ」と、子どもが抵抗する負荷を与えるのは必要なことなのだ。
 子どもは反発し、抵抗する。反発しても、それと向かい合っていく。その繰り返しの先に成長がある。向かい合い、連れ添って、子どもの近くにいることを知らせておくことが大切だ。
 子どもが迷っていたら、一緒に迷う。ここで親や教師が、元気がなかったり、根気を見せずに安直な方法を選んでしまうと、子どもは迷路に迷い込んでしまうだろう。
 今の子どもたちは、立ち上がり方を教えられていない。すべてを与えられ保障されてきたので、転んでも、一人の力では起き上がれないのだ。
 だから子どもが転んだときには、親も教師も一緒に転べばいい。「でも、ここ苦しいよな。だから立とうぜ。この先に行ったら、少し苦しくなくなるから」と言って、一緒に歩いていく。転んでしまって迷路や暗闇の中にいる子どもに対しては、そのくらいの覚悟が必要なのだ。
 教壇から「人生開くために頑張れよ」と言ったところで、迷路に入って苦しんでいる子どもには伝わらないし、何の力にもなれない。それならば、迷路の中に一緒に行って、一緒に出口を探すほうがよっぽどマシだ。
 一方的に解答を示して、強圧的にそれに従わせるのではない。抵抗する子どもと、徹底的に向かい合い、寄り添って抱きとめたうえで、負荷を与えるのだ。子どもの成長に責任を負うのは、決して楽なことではない。
(義家弘介:1971年生まれ、中学生で不良と呼ばれ高校中退し家から絶縁される。里親の元で大学を卒業し、塾講師、高校教師になり、ドラマ化され評判となる、横浜市教育委員を経て国会議員)

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