教師がお笑い芸人に学ぶこととは
教師は、どのお笑い芸人に学ぶべきか? 私は明石家さんまを推す。 明石家さんまの立ち位置は非常に教師に近い。私はテレビ番組「踊る! さんま御殿」を録画し、すべて字起こしした。そこでわかったことは、
1 「笑う=認める」で出演者を救う
さんまは本当によく笑う。他の出演者やお客さんが笑っていない時でも笑っている。出演者の発言を聞いて、さんまが笑うと、出演者は認められたという安心感が得られる。
これは、教室でも同じである。教師が子どもたちの発言を誰よりも認め、感心してあげれば、子どもたちは安心できるはずだ。そうすれば、子どもは安心して発言することができる。
2 失敗しても笑いに変えて出演者を救う
さんまは、すべった(失敗した)ときも絶対に見捨てない。必ず笑いに変えている。教室でも、子どもが失敗した時には、絶対に見捨ててはいけない。必ず救うようにするとよい。
3 嫌な笑いにならないように出演者を救う
嫌な笑いになりそうな時、相手を気遣って救う。教室でも子ども一人ひとりの発言を気遣うように。
4 子どもの発言を聞くときの技
さんまは驚くほど聞き上手である。聞き方の技は
(1)話をひと言ひと言「うん」「うん」と肯定しながら聞く
(2)「うん」「うん」と聞いて、「へー、○○なんだあ」とくり返す
(3)集中して話を聞き、細かい所も聞き逃さない
(4)素早く大きなリアクションをする
(5)答えが質問からずれたり、要領を得なかったりしても、最後まできちんと話を聞く、決して否定しない。
(中村健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属)
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