今の子どものなかには、親の攻撃にさらされているケースがある
今の親のなかに、子どものとき親から守られることを経験していないケースがある。
そのような親は自分の子どもを守ることができないのです。それどころか、自分の苦しさを子どもに向けてしまうので、子どもが苦しさを背負わされているのが現状です。
また、親に虐待されて育った子どもは「自分が親になったら、子どもには決して虐待をしない」と意識の上では思っていますが、実際に自分が親になると、自分の子どもに虐待をしてしまうのです。
このような子どもたちに起こっている問題を解決するためには、根本的な原因である親の心を変えねばなりません。
子どものとき親に守られずに育った親は、親との関係を解決して、無意識の世界が親に守られた世界になれば、今度は目の前にいる自分の子どもを「守る」ことができるようになります。
そうすれば、自然と子どもの心も癒されて、問題行動が消えていくのです。私が、親との心理面接だけで、その子どもの問題が解決していく理由は、そこにあるのです。
(綱谷由香利:佐倉心理療法研究所所長。臨床心理士、分析心理学博士)
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