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子どもたちが望む板書と板書の重要性とは

 授業でほぼすべての子どもが理解できるようにするには板書が必要です。
 新しい内容を学習する場合、どのように学ぶかを板書して示すことはとても有効です。子どもは学習活動の見通しを立てることができます。
 たとえば、算数のかけ算を学ぶ場合、「かけ算の九九を覚える→筆算のルールを覚える→計算練習する」
 板書によって子どもが学習活動の見通しを立てることができ、どのような過程で学習するかが一目瞭然になります。
 その授業で教えたい・学習してほしい内容を、子どもが理解しやすい形にまとめていきます。これは「子どものノートの見本を考える」と言えるかもしれません。
 板書の活用法として、子どもの考えを板書し、ホームルームや国語の授業などで話し合いをさせるという使い方もできます。
 復習に有効な方法に、板書を書き終わった後、少しずつ消し、子どもたちと一緒に重要な項目を確認していく方法があります。または、大きな模造紙で黒板を隠してしまう。そして、子どもたちに自分のノートに復元してもらいます。
 黒板で目立つ色は黄色なので重要な部分に使いますと子どもに言っておくようにします。赤色は見づらいので、アンダーラインや大事な部分囲むようにするとよい。
 目立たせようとしてあまり色を多用しすぎるのは逆効果です。目立たせるのは絞った項目だけにしたほうが子どもは印象に残りやすい。
 文部科学省の中学生への調査によると子どもたちが望む板書は、
(1)
読みやすい字で書いてほしい。
(2)
黒板の下方や両わきには書かないでほしい。
(3)
色チョークを使ってほしい。色チョークは何色も使いすぎないでほしい。
(4)
字を濃く書いてほしい。
(5)
書いてもすぐ消さないでほしい。
(6)
要点だけを書いてほしい。番号・記号・箇条書きで整理してほしい。
(7)
初めから順に書いてほしい。
(8)
ゆっくり書いてほしい。ノートの時間をとってほしい。
 板書計画では自分ではわかりやすいと思っていても、実際に書いてみると、子どもにとって見づらかったり、理解しづらいものだったりすることがあります。
 実際に、学習塾などではビデオカメラで録画することで講師の授業力の向上につなげています。板書以外にも、立ち位置や話し方、授業展開など客観的に把握できます。録画する場合は、信頼関係を大切にするためにも、子どもたちに事前に説明し、了解を得ることが必要です。
(
栗田正行:1976年千葉県生まれ、日本大学数学科卒業、教師、料理人、熟講師を経て私立高校数学教師。コミュニケーションを学び、わかりやすい授業、子どもや保護者への気遣い対応で10年以上の塾講師で9割以上の子どもから満足を得た)

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