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算数科:子どもの言葉を生かし、子どもと共に算数の授業を創る

 授業中に、子どもが「あっ!」と驚いたり「うーん、なるほど」といった納得の声「どうしてなの?」という疑問など、様々な子どもたちの声がある。これらが算数の授業をつくるもとになっている。これらの言葉をキャッチして切り返すことが、子どもと共に算数の授業を創るということである。
 子どもの言葉が聴けるようになると、あなたの算数授業観が変化することになる。
 この聴く力をつけるには授業を録音して聴いてみるとよい。こんなに子どもたちは面白いことを考えているのだと思うでしょう。
 例えば、5年生の分数を商で表す場面である。2÷3=2/3と教師が黒板に書いた。このとき、A男が「あっ、分子と分母だ!」と叫んだ。2÷3というわり算が、分数の形に変身して、このA男には驚きだったのだ。
ここで、子どもたちの言葉をキャッチして教師が切り返す方法を考えてみよう。
(1)
悪い切り返し
・(教師の問いに対して子どもは答えがわからないので)はい、他の人
・あたりまえじゃない。分子と分母でできているのよ
・そんなこと言わないで、私の説明を聞いて
(2)
少し良い切り返し
・ああ、なるほど。分子と分母だね。それは、前のわられる数が分子で、後ろのわる数が分母にきているということかな。
・ああ、なるほど。面白い! わり算は、分数の分子と分母に変わるんだ
(3)
もっと良い切り返し
・ああ、なるほど。分子と分母なんだ。それはどういうことかな? A君説明してくれるかな
・ああ、なるほど、面白いなあ。今のA君の発言の意味のわかる人いるかな。説明してくれる人はいますか。
 良い切り返しには、復唱法を使っていることに注目してほしい。
 この良い切り返しをすると、子どもたちが数理を説明せざるをえなくなる。教師が数理を説明するのではなくて、子どもが数理を説明するのである。
 サッカーで言うと子どもがシュートを決めるのであって、教師ではない。教師が決めては授業がつまらなくなる。子どもが主役になってシュートを決めさせることだ。
(
志水 廣:1952年生まれ、神戸市の公立小学校教師、筑波大学附属小学校教師を経て愛知教育大学教授。授業力アップのための教師塾(志水塾)を開催、授業力アップわくわくクラブ代表として会員のために情報を提供しています)

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