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授業研究は最終的には子ども研究

 子どもを育て、変容させることが教育の目的だから、授業研究は、最終的には子ども研究でなければならない。
 現在の小学校の授業研究は、子どもの変容を問題にしないで、指導法・技術にかたよっているのではないだろうか。中学校の教師は、内容だけに目をむけ、指導法への取り組みが欠如しているといわれる。
 子ども研究は、教科や教材を媒介にして、子ども一人ひとりがどのように変容するか、ということを捉えることに焦点があり、ねらいがある。したがって、子ども一人ひとりの実態を確かに捉えるところから、授業研究が始まるのである。
 子ども研究は、授業前に、これまでの経験から、一人ひとりの仮のイメージをつくり、授業を通して、これを検討していくのである。
 すなわち、一人ひとりの子どもの発展は、たいてい予測を越えるものであることを考えておいてイメージをまとめ、子どもと教材とのかかわり合いがより深くなるように指導していくのが授業であり、それが同時に子ども研究というわけである。
 また、一人ひとりの子どもの考えを、発展しつつあるもの、そして、把握しようとして把握しきれないものとしてとらえ、子どもたちの言動を幅広く追究し、それを結びつけて理解しようとしなければ、ならないのではないだろうか。
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有田和正:1935年生まれ、筑波大学付属小学校,愛知教育大学教授を経て,東北福祉大学教授。教材・授業開発研究所代表。教材づくりを中心とした授業づくりを研究し、授業の名人といわれている)

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