保護者のイチャモンにどう対応すればよいか
イチャモン対応には、毅然とした対応をとること、それしかない。こちらが腰を引いてしまえば、それにつけこんでくるだけである。
とにかく、ごねようが何をしようが、こちらの結論が変わらないことを相手方にきちんと伝わるまでイチャモンは止まらない。
自己主張を通すために法的手段に出てきた場合、学校にとって好ましくないようにも思われる。しかし、いつまでもグジグジ言われストレスを受けながら仕事をするよりも、解決のための土俵が設定される分、はるかに対応は楽であろう。
相手方のクレームが常軌を逸していると感じた場合は、早めに弁護士に相談することを勧める。学校側が腫れ物に触るように、ついつい低姿勢になりがちである。その低姿勢がかえって相手方に自分が正しいと思わせる原因となる可能性がある。
また、モンスター化したクレームに立ち向かうのは直接の利害関係がある教師には困難である。法律の専門家である弁護士を間に挟むことで、事態を客観的に把握し、一方的な相手のペースになること防ぐことができる。
相手方も弁護士に依頼すれば、要求は弁護士を通じて伝えられるようになるため、相手方の過剰な要求を直接聞く必要がなくなる。お互い冷静に協議をする道が開けるのである。
(堀切忠和:弁護士。日本大学准教授を経て九段富士見法律事務所)
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