子どもは先生の人格に感化される
学級の子どもたちは、学級担任の先生の影響を受けて、やがて1年たつとクラスの子どもたちが学級担任の先生に似てくるといわれます。
吉田松陰の松下村塾から立派な人がたくさんでました。松陰の人格から発せられるエネルギーが、塾生を刺激したと思われます。
加藤末吉は「教師の影は、やがて子どもたちに移るものである。子どもの取り扱い方とは、教師が自分の身の持ち方と同じである」と言いました。
人間は言葉にならない雰囲気から深い影響を受けます。感化ともいわれますが、影響を受けて考えや情緒が変化していきます。教師の日常の立ち居振る舞いを通して、子どもたちが自然に影響を受けています。
したがって教師の持っている人柄や人格によって子どもを知らず知らずのうちに、良きにも悪しきにも感化していることにもなります。
教師の気品のあるすぐれた人柄こそは、教育を支配する力であり、教育の生命である。
(加藤末吉:明治時代の東京高等師範学校付属小学校の訓導)
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