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「なぜ?」を生じさせる教材と発問は優れた授業にかかせない

 教材と発問は優れた授業には欠かせないものである。教材と発問は子どもたちの能力の成長に大きくかかわっています。
 子どもたちは「なぜ?」を出発点として考えはじめます。つまり、「なぜだろう」「どうしてだろう」という疑問や好奇心が学びの最初の一歩になります。
 したがって、その「なぜ?」をできるだけたくさん生じさせること。それが「教える」ということの大切な役割です。
 そのために、とりわけ重要なのは、教材と発問のふたつです。
 教材に何を使うかによって授業のうまい、へたが分かれてしまうといっても過言ではありません。とくに、子どもたちの興味を引きつけ、考える意欲を高めるような、生きた教材を有田和正は「ネタ」と呼んで、これをもっとも重要視し、つねに授業の中核に据えてきた。
 発問は、子どもたちの思考に波紋を広げる鋭い問いかけのことです。単なる質問ではなく、子どもたちの考えを揺さぶったり、惑わせたり、迷わせたりすることで、その思考を絞り込んだり、広げたり、深化させたりしていくのが発問だ。そのためのきっかけや触媒となる刺激的な「問いかけ」のことです。
 思いこみや固定観念を突き崩すナイフのように鋭い発問を投げかけることで、子どもたちのなかにそれまで思いもしなかった、いくつもの新しい「なぜ?」を生み出して、「考える沼」のなかに引き入れていく。その意味で、何を教えるかは何を問うかにかかってくるのです。
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有田和正:1935年生まれ、筑波大学付属小学校,愛知教育大学教授を経て,東北福祉大学教授。教材・授業開発研究所代表。教材づくりを中心とした授業づくりを研究し、授業の名人といわれている)

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