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親のイチャモン(無理難題)のホンネをさぐり、一人で背負いこまないこと

 親のイチャモン(無理難題)の対応について小野田正利はつぎのように述べています。
 一見すれば、学校側にとってはイチャモンに近い内容と感じられ苦情であっても、じつは親としての思いや願いが背後に隠れていることが多くあります。
 問題は教育改革にほんろうされ、教師が子どもと向き合う時間を奪われ、本当の願いは何かを見抜くだけの体力と余裕をなくしていることが深刻です。
 私は校内研修会を依頼された場合、時間があれば1時間ほど具体的なケースでロール・プレイングを入れます。親の願いを読み取る力を育成したり、学校として対応できることは何かを確認し、話し合い能力を高めることを目的としています。
 親チームが学校チームに向かって机を叩いて「こらあ、学校は何をしているのだ」と始めます。よくあるのが「親から罵声をあびせられ、一方的に主張してくる場合どう聞けばいいのですか?」という質問です。私は「そうですか」「そうなんですか」と返答することが大切ですと答えています。親の子どもを思う気持ちを受けとめる共感の言葉ですが、すべてを認めたものではありません。
 研修参加者の感想例として「イチャモンをつける側がいかに自分中心に物事を考えているかということでした。それに対して学校側は親の意見を聞き、気をつかい言葉を選びながら発言をしていました。イチャモンをつける人は問題そのもののみを解決しようとしているのではないということです。『自分のことを認めてほしい』と思っている人もいるのではないかと考えるようになりました」というのがありました。
 大事なことがらは、最初からそれはできない、という姿勢ではなく、なぜ、それを親がいってこられるのか、そのことについて話を聞くということです。そして、話を聞いたうえで相互に理解できる点はどこなのかという一致点をさぐる作業が大切だと思います。
 イチャモンはホンネがちがうところにあることが多いですから、ターゲットはだれでもよいということになります。
 私が調べたなかでも一人で背負うケースが相当数あります。ほとんどの場合、自信喪失と孤立無援のなかで消耗して、やがてつぶれていくことになります。
 私はやはり一人で背負いこまないで、徹底的な情報の共有と、事実の確認、そして共同でことにあたるしかないと言わざるをえません。
(
小野田正利:1955年生まれ、大阪大学教授。専門は教育制度学、学校経営学。「学校現場に元気と活力を!」をスローガンとして、現場に密着した研究活動を展開。学校現場で深刻な問題を取り上げ、多くの共感を呼んでいる)

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