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算数(小学校):どこでハテナをだすか

 算数の授業のどこでハテナをだすか。
 社会や理科などでは「ハテナ」は初っ端から出すことが多いですが、算数はそうとはかぎりません。はじめから出すときもあれば、しばらくしてから出すときもあります。
 「ハテナ」を出すタイミングのパターンをいくつも持っていると、それだけ授業の幅が広がります。
 例えば、ここに1円玉があるとします。さて、この1円玉。まわりの長さは何cmだと思いますか? 授業では、子どもたちにいきなり問いかけます。「何cmだと思う? 直感でいいよ」「直感でいいから」と言うと、子どもたちは安心します。子どもたちは平気で間違えられます。
 ここは全員に自分の想いをもたせたいので、子どもを指名するのではなく、全員に手を挙げさせます。「周りの長さが、1cmだと思う人?」「じゃあ、2cmだと思う人」「3cmだと思う人」「4cmだと思う人」・・・・このように、7cmくらいまで聞いてあげると、子どもたちはどこかで手を挙げます。
教師「1円玉のまわりの長さ。答えは4cmです。見えますか?」
子ども「見えな~い」「やった、当たった」
教師「・・・・というのは、ウソです。本当は10cm」
子ども「え~!」「それもウソだ」
教師「よくウソと見抜いたね、そうです、ほんとうは6cmちょっとでした」
このやり取りだけで、クラスはにわかに活気づいてきます。
 それにしても、私の指でつつまれた1円玉。とても6cmには見えません。
「本当に6cmなのか?」
「もしかしたら、それもウソなのでは?」
・・・・子どもたちの頭の中にも、そんな疑問が浮かんできます。
 ちょっとした私の冗談が、子どもたちをさらに悩ましたわけです。
「1円玉のまわりの長さは、本当は何cmなんだろう?」
 これが「ハテナ」になります。ハテナが生まれたら、子どもたちは動き出します。どうにかして、1円玉のまわりの長さを調べようとします。
 そこで1円玉を配布します。ある子が1円玉を転がしていました。解決への糸口発見です。私は「おっ、なかなかおもしろいことをしているね」と、その子の活動を取り上げました。皆が真似し始めます・・・・。
 あとは、動き出した子どもたちを見守りながら「なるほど」までをうまく舵取りしてあげるだけです。
(
細水保宏:1954年神奈川県生まれ。横浜市立小学校教諭を経て、筑波大学附属小学校副校長)



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