一人で悩まず、がんばりすぎないで、手を取り合って生きていこう
私が教師になったころは、授業や子どもについて熱く語る教師がたくさんいて、その中で教師は創造的でなければならないと教えられた。
今は、ほとんどの学校は、日々の仕事に忙殺され教師の間で話し合う余裕がなくなりつつあります。職員室で子どものことを話す明るい声がきえて、パソコンに向かうようになっています。
心身ともに疲れるが、子どもの心の声を受けとめながら、教師として自分を貫き通したい私は思っている。私は教師になってからずっと子どもたちに作文や詩を書かせてきました。子どもの言おうとすることが私に伝わってくるのです。子どもの息づかいが感じられてくるのです。そのことをなによりも大切にしてきました。
子どもの事実を何よりも大事にし、共感し、ともに笑い泣き怒る教師は、今の困難な状況を乗り越えていける。
楽しく子どもと教育を語る教師の輪をつくり「がんばりすぎない」、「一人で悩まない」、「明日のことまで心配しない」と手を取り合って、自分らしく、したたかに、なるようになると生きていこうではありませんか。
(大前 忍:1949年生まれ 群馬県公立小中学校教師として「群馬作文の会」に学び、感性を育てる児童詩教育に一貫して取り組んだ)
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