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子どもたちは夢が持てないと言う、どうやって夢を持てばいいのだろう

 今の子どもたちは、みんな「夢が持てない」と言う。一方、大人たちは「夢は大切だ」「夢を持ちなさい」などと、むやみやたらと語る。
 夢があるから、混沌とした未来に向かって立ち向かう勇気も持てる。たしかに、今こそ子どもたちに夢は必要だ。どうやって夢を持てばいいのだろう。そもそも大人たちは持っているのだろうか。
 私が、高校の恩師、安達先生から伝えていただいたいちばん重要なことが「夢」だった。高校を卒業して4年もたっているのに、私がバイク事故で重傷を負ったとき、病院に駆けつけ私に「あなたは私の夢だから死なないで」と言ってくれたのだ。高校時代は安達先生に迷惑をかけ続けていたのに「私の夢だ」と。
 その意味を教師になってもずっと探し続けた。卒業生を出すことで、私は、はっきりとわかった。生徒は卒業して、これからどんな花を咲かせてくれるのか、自分の育てた教え子たちこそ、まさしく私の夢だったのだ。私は卒業式で心から溢れ出る思いで「おまえらは俺の夢だ」と呼びかけた。
「夢」とは、今できることの精一杯の積み重ねの先で初めて見えてくるもの。だから、子どもに夢を持たせようとするなら「今できる精一杯」を、まず大人が実践することだ。
 たとえば家庭においては、妻や子どもと会話する。妻と共通認識を持つ。そして、わが子への愛や希望は無限だろう。そこには大志があってしかるべきだ。子どもにとっては、自分が将来に大志を抱く以前の、絶対的な存在が親なのだから。
(義家弘介:1971年生まれ、中学生で不良と呼ばれ高校中退し家から絶縁される。里親の元で大学を卒業し、塾講師、高校教師になりドラマ化され評判となる。横浜市教育委員を経て国会議員)


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