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読み聞かせによる学級づくり

 学級づくりの中で先生が子どもに伝えたいメッセージがあります。でもそれが子どもの中に入っていかないという現実があります。
 しかし、先生と子どもの間に絵本や物語をはさみこめば、柔らかく先生からのメッセージを子どもに伝えることができます。
 しかも、子どもも先生も共に気持よく伝わります。メッセージが先生から直接伝えるのでないところに、指導に従わない子どもの心にも届く理由があるようです。
 読み聞かせはすぐれた手法の一つといってよいと思います。たとえば絵本を読み聞かせする以外に、「学級通信」を読む方法もあります。学級通信は子どもへのメッセージや願い、学級についての基本的な考え方が書かれています。帰りの会で学級通信を読み、朝の会で学級通信の「読み聞かせ」で一日が始まることもよいでしょう。内容が子どもに正確に伝わります。
 通信に込められた先生の思いや願いが伝わります。子どもの誕生日には、仲の良い友達からの手紙を学級通信に載せ、友達から朝の会で直接読んでもらいます。読む方も聞く方も照れくさいものですが、本人の肉声によってことばが輝やきます。
 「絵本」の読み聞かせも、子ども同士でさせるのもよいでしょう。「読み聞かせ合う」ことで、「聞き手」への関心が広がり、関わり合いの心を育てていくことになります。
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石川 晋:1967年生まれ、北海道公立中学校教師。授業づくりネットワーク理事、日本児童文学者協会会員、「研究集団ことのは」会員)


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