学校でのケガで保護者から苦情があったとき、どう対応すればよいか
小学校で、子どもが教室で転倒し、机の角で頭を打ちました。赤くはれていましたが出血はなかったので、ハンカチをぬらして冷やさせ、そのまま帰宅させました。その日の夕方、父親から「子どもがケガしているのに、何もせんとはどういうことや、これから学校へ行くから説明してくれ」と電話がありました。あなたならどのように対応しますか。
担任は電話を受けたとき、自分のミス(ケガの対応の誤り、保護者への連絡を怠ったこと)に気づいたと思われる。
父親が来校してから説明するのでは、対応が後手に回ることになるので、担任は管理職に経緯を報告し、すぐに家庭訪問する。
家庭訪問して、父親に担任が把握した状況を報告し、対応に落ち度があったことを謝罪する。(弁解すれば、解決がますます困難になる)
子どもがケガをすれば、養護教諭などの判断を経て医師の診断を受けさせる。ケガの大小にかかわらず「今日、○○さんがケガをしました。学校では傷口を消毒する処置をしましたが、家でも様子を見てあげてください」などと、そのケガの状況に応じて家庭訪問、電話、連絡帳などで保護者に連絡する。
校務に忙殺される学校では、このケースのようなミスは誰にでも起こり得る。
(赤井 悟:1955年生れ、寝屋川市立中学校教師、寝屋川市教育研修センター指導主事、寝屋川市立小学校校長、奈良教育大学特任講師)
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