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授業の展開がうまくいかない教師にはどのような特徴があるか

 教養とか人間の大きさとか、豊かさがない教師は、授業の展開はうまくいかない。
 目標を高くかかげ、実践をそれに近づける努力があってはじめて教師の人間性も実践も高まってくる。
たとえば、授業の展開がうまくいかない教師は
(1)
閉鎖的で、形式主義、権威主義で冷たく、押しつけ的な教師。
(2)
人間的にやさしさがあり、善意はあるが、教育をどこまでも追求し、進めようとするきびしさを持っていない。
(3)
教師としての力量や責任にばかりに目をむけていて、自負のみをみたそうとしている。
(4)
毎日の授業の手だてに目を向けない。
(5)
実践で自分をきびしくつくり上げていくということをしない。
(6)
自分を忘れて授業のなかに没入し、子どもと衝突するようなものがない。
(7)
甘い独断的な、公式的な授業をしている。
(斎藤喜博:1911年-1981年、1952年に島小学校校長となり11年間島小教育を実践し、全国から一万人近い人々が参観した。子どもの可能性を引き出す学校づくりを教師集団とともに実践した。昭和を代表する教育実践者)

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