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いじめのように人間を傷つけるのも人間、でも人間を助けてくれるのもまた人間しかいない

 野口 健は小学校の低学年のころ、いじめられました。いじめについて彼はつぎのように述べています。
 母親が外国人なので、見た目がほかの子と違う。きっかけは、それだけでした。
 苦しい、つらい気持ちはずっと続きました。このままではだめだ。人生を変えたい。そう思っていました。
 私が変わったのは、山に出会ってからです。登山家の本を読んであこがれ、あぶないからと反対する父親を説得して、高校生から始めました。
 山は本当に危険です。19歳のとき先輩が300m落下し、亡くなりました。私もヒマラヤで雪崩にあうなど、死をとても身近に感じました。でも死に近づけば近づくほど、生きたいと思う自分に気づきました。
 生き物はみんな、生きることにせいいっぱいです。山に登ると、人間も同じだとわかって、それまでの悩みが、とても小さなことのように思えました。
 人生は学校の中だけではありません。私にとって山がそうであったように、みなさんにも自分を変えるきっかけになるものが必ずあります。
 まず、悩みをだれかに話してみることです。友だちでも大人でも。けっして一人でなやむだけでは解決しません。
 いじめのように人間は人間を傷つけることがあります。でも人間を助けてくれるのもまた、人間しかいない。それも登山で学んだ大切なことです。
(
野口 健:1973年生まれ 登山家。 当時の七大陸最高峰の世界最年少登頂記録を更新、清掃登山を精力的に行っている、了徳寺大学客員教授)


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