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女性教師やおとなしい男性教師は学級づくりに苦労している傾向がある。どうすればよいか

 私の40年近くの教師生活で感じていたことの一つに、学級づくりに女性教師、おとなしい男性教師が苦労していたということがあります。
 家庭でも子どもはまずハードルの低そうな母親は反抗しながら、やがてハードルの高い父親に挑戦するのです。強面の男性教師に反抗するなら、それ相応の覚悟が必要としいうわけです。
 「苦労するのは私がダメなんだ」と悩む必要はありません。強面教師になればいいのではなく、母親のような原理(通常は、母親は優しく、子どもを見捨てるはずはありません)を生かすことです。じっくり話を聞いてあげましょう。けっして心を開かない子も、反発しやすい母親のような教師には間違いなく話すでしょう。
 通常、思春期の子どもは母親への反発の中で、生き方を見つけていきますが、何らかの事情で母親ではなく、女性教師やおとなしい男性教師に向かっていると考えられます。
 体育会系の強面教師ばかり集めて学年を立て直したという実践もありますが、転勤と同時に翌年は大荒れになることも多いようです。
 生徒を抑え込んで秩序を保つのではなく、心の中を吐き出させるしか、本当の立て直しはできません。
(吉田 順:1950年生まれ 34年間横浜市立小・中学校教師 「生徒指導」ネットワーク主宰)

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