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家庭で「しつけ」をされていない子どもが言うことを聞かないのはあたりまえ

 教育相談で「子どもが言うことを聞きません」という親は、子どもが小さいころ、何でもハイハイとかなえてやってはいなかったか、振り返ってほしい。
 今の若い親たちは、何んでもかなえられる育て方をされてきたので、自分の子が人に迷惑をかけても無関心であり、納得できるように叱ったり諭したりできない。そのくせ、子どもがわがままを言うのが我慢できなくて、虐待したり殴ったりしてしまう。
 欧米の教育は、いちばん先に子どもに教えるのは「自己責任」である。愛と慈しみ、正義を何よりも大事にした規律に裏打ちされた自由がある。
 しかし、日本で言う自由は、やりたい放題でしかない。無秩序で傲慢な気まぐれである。
 これからは、家庭での「しつけ」の義務を明確にし、学校では日本国民としてのあるべき姿を教えていくことが絶対に必要である。これら日本社会の現象は、戦後教育の弊害である。
 「親や教師が子どもに押しつけるのはいけない」という考えが正しいとされ、「子どものやりたいようにやらせるのがよい」という育児がなされてしまった。これがまた間違いである。
 子どもが自立してきたのなら、子ども自身の自由意志に任せることも大事であるが、0歳から3歳の間は、子どものやりたいように任せるのは教育の放棄、無責任である。ほめることはいいことだが、人としてやってはいけないことや危険なことは、適切な時期に、しっかりと叱って教えるべきである。
 この「いましめ・諭し」をされなかった子どもは、成長してから他人に注意されたり叱られたりしたしき、逆ギレして素直に受け取ることや反省することができないという幼児性から抜け出せない。今このような大人がたいへん増えている。
 彼らは社会的、常識的な対応を知らないので、自分の子どもに教えることなどできない。憂えるべき事態である。
(
(なみ)川栄太:19432009年、20年間の小学校教師を経て、ニッポン放送「テレホン人生相談」回答者、40年間つとめた教育相談では、悩める子どもたちに体当たりで励まし立ち直らせた。元新松下村塾」塾長)

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