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保護者面談が苦手です、「言いにくいこと」を伝えるにはどうすればよいか

 保護者面談が苦手な教師は、つい固い態度で、子どもの欠点だけを指摘しまいがちです。固い態度でいると、保護者は「何だか、この先生とは、うちとけて話ができないな」という感じになってしまいます。
 どの親でも自分の子どもはかわいいものです。「○○くんは、こんなことをして、がんばってくれたんですよ」と些細なことでもいいので「いいところ、がんばっているところ」を面談の最初に伝えましょう。
面談のコツは
(1)
気さくな笑顔
(2)
保護者の話をうなずきながら傾聴する
 「なるほど」「えぇ、えぇ」「そうですか」と大きく、うなずきながら、ていねいに聴く。
(3)
ほめる
 子どもの「いいところ」「がんばっていること」について具体的に語る。
この三つで大丈夫です。
 保護者に「言いにくいこと」を伝える場合は、上から目線で言うのではなく、教師自身を一段下げ、真剣に、お願い口調で、具体的に
「お母さん、○○してくださると、ありがたいんですけど」
と、してほしいことを具体的に、お願い口調で伝えましょう。
 ポイントは、保護者の方が「わが子は、先生から大切にされている」と感じることができることです。子どもを大切にしてくれる教師から、真剣に伝えられたことには、耳を傾けるものです。
 いったん信頼関係ができれば、いろいろなことを聞き入れてくれるようになります。まずは、信頼関係の構築から始めましょう。
(諸富祥彦:1963年生まれ、明治大学教授,臨床心理学、カウンセリング心理学、現場教師の作戦参謀としてアドバイスを教師に与えている)

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