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小学校高学年の担任を受け持つときの心構えとは

 高学年の学級は担任の指導で天国にも地獄にもなる。指導力の反映であると感じさせるものがある。
 自由放任型の担任は失敗する。子どもを知るために、子どもに合わせて教育すると、遅かれ早かれしっぺ返しを食らうことになる。
 不安定な思春期に入りつつある小学生を押し込めようとして、強い指導の担任が失敗した事例が多い。厳しく強い指導には、たたみかける迫力と説得力が必要である。
 一生懸命に指導している担任が失敗するのは、自己中心で育った親の子育てを読み違いしていることが考えられる。
 「子どものことは学校にお任せします。びしびしやってください」という親が少なくなり、「私のやり方で育てているのだから、余計なことをいってくれるな」という親が増えてきた。
 今は家庭で怒鳴られる経験のない子が多い。家庭で強制や縛りに慣れていないので、強く指導されると突然キレる可能性がある。
 さらに辛いのが、教師と生徒は平等、教師と保護者は平等と考えている保護者がたくさんいる。
 指導力のある教師は時代の変化、子どもと大人の変化を確実に読み取っている。
(
南山潤司:1948年北海道生まれ、元札幌市立小学校教師。教育実践サークルDNA代表)

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