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いじめに対応するためにふだん教師としてどう振るまうか

 いじめに対応するために、ふだん教師としてどう振るまえばいいのか。
(1)
ふだんの雰囲気をしっかりつかみ、変化を見逃さないこと
 教室は、40人が関わり合うのですから、刻々と変化していくのは当たり前のことですが、そこに独特の雰囲気が生まれてきます。しかし、突然「おや?」と思うような急激な変化が現れることがあります。これを見逃さないことが大切です。
(2)
子どもとのよけいなつまらない話を面倒がらないこと
 子どもにとって何かあったときだけ、ぐたぐた言われるのは気分のいいものではありません。意味のないように見える会話が、人間関係の基盤をつくるのです。何気ない会話で教師と子どもとの違いがわかったとき、理解も初めて可能になるようです。
(3)
親とは機会があるたびに言葉を交わすこと
 何度も話しているうちに立場や建前を超えて本音が出てくるときもあります。「知り合う」ことが大切です。
(4)
訴えやすい関係をつくること
 話しやすいということだけでなく、解決能力の高さが大きな要因のひとつになります。小さなことでもよいのです。クラスの中の問題を具体的に解決してみせることです。
 たとえ見つからなくとも、かくされた靴を最後までつき合って捜し続けるといったことでもいいのです。要は、解決しようとする姿勢なのです。ふだんの関わり合いの質が問われると思います。
(5)
何でも一人でできると思わないこと
 学級担任が何でも対応できると思ってしまうと、大きなミスにつながります。最も適切な人に助けてもらうことを念頭に置いておくことです。
(6)
つまらない手だてでもすぐやること
 どうすればいいか悩んで「あれもだめ、これもだめ」と自分で閉ざしてしまう傾向が教師にあるようです。
 そのままでは事態は悪くなることはあっても、よくなることはほとんどないものです。どんなにつまらなく見えることでも、まず動いてみること。動いてみれば周りの風景も変化するものです。頭の中で描いたようには親も生徒も動かないのですから。
(7)
事態の推移を正確につかむこと
 事態が今どう動いているのか、複数の教師たちで判断していくことが必要です。
(8)
日常的に子どもを鍛えること
 いじめをどう回避し、いじめがあったとしても小さいうちに解消する方法には、「攻撃」「居直り」「逃亡」「仲間づくり」などいろいろあります。考えられる選択肢をたくさん用意することが大切です。
 大切なことは、たくさんの具体的な方法をもとに、教室でさまざまなシミュレーションを繰り返してみることです。集団だからこそ編み出される智恵のようなものがキーポイントになると思います。
(9)
教師自身がどんな人間かを忘れないこと
 教師は独自の歴史と生活を持っている一人の人間なのです。自分がどんな人間なのかを抜きに「あるべき教師」をめざしてはなりません。教師を辞めることはできても、自分をやめるわけにはいかないのですから。
 まずは自分をしっかりとつかもうとすることです。丸ごとの自分に合った方法を自分なりに見つけ、つくり出すことが、一番大切なことだと思うのです。
(
赤田佳亮:1953年生まれ、横浜市立中学校教師、組合執行委員)

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