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問題をもつ生徒を嫌い、手のかからない生徒ばかりを相手にしていては、いつまでも指導力はつかない

 大半の教師は思春期の頃は、それほど問題行動もなく順調に成長してきたと思います。もちろん悩みはあったでしょう。
 人は反対のことも経験して、より深く物事を知ることがあります。では、どうすればよいのでしょうか。過去にはもどれません。
 激しく悶々とした思春期を送っている生徒はたくさんいます。問題行動を起こす生徒たち、いじめをする子どもたち、不登校になる子どもたちは、思春期に何かつまずいている可能性が高いのです。
 だから、私たち教師はその生徒たちから虚心坦懐に話を聞くことが、経験則から脱する最良の学び方です。教師が話を聞き、それを読み解くことに意味があるのです。読み解くには時間と根気が必要です。
 問題をもつ生徒を忌み嫌い、手がかからずに成長している生徒ばかり相手にしていては、いつまでも教師の指導力はつきません。
(吉田 順:1950年生まれ 34年間横浜市立小・中学校教師。「生徒指導」ネットワーク主宰)

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