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「何かを学んだらすぐに他の活動に活かす」波及学習は驚くほど実力が伸びる

 多くの場合、学んだことを他の活動に活かそうとしません。実にもったいない話です。
 「何かを学んだらすぐに他の活動に活かす」ように指導する。学んだことと関連づけて考えるように意識させる。これが波及学習です。
 たとえば、算数の計算練習を学んだことを国語の漢字練習に活かす。子どもたちは、計算練習と漢字練習とは別個のものだと思っています。算数で「計算したら確かめる」ことを学んだとしましょう。漢字の学習に活かすとすると、次のようなことをやってみるのです。
(1)
正確さ(よく見て、正しい字か、筆順は正しいか)
(2)
ていねいさ(止め・はね・払いなどに氣をつけて書く)
(3)
練習方法(「すぐに覚えられる文字」と「なかなか覚えられない字」に分けて練習する)
 これができるようになると、驚くほど実力がアップします。飛躍的に伸びます。
 理科で実験したとき、一回で終わりにせずもう一回やって確かめます。
 「ゴミを拾う」ことを学んだら、その日からゴミを拾うようにさせます。学校でできるようになったら、「家でもやってみよう」と働きかける。活動範囲を広げます。
 このように、学んだことを他の活動に活かすのです。また、学んだことはすぐ行動に移すように指導します。
波及学習を行うことによって、学んだことをつぎのように他の活動に活かします。
1 広げる
(1)
得意手をふやしていく、
(2)
新しいことに挑戦する
(3)
苦手なことに挑戦する
(4)
学級から家庭、地域へと、いろいろなところで、どこでも行う
(5)
人間としての幅を広げる
2 高める
(1)
正確さ、ていねいさ、素早さ(スピード)
(2)
効率のよさ(見通し、だんどり、準備など)
(3)
タイミング、工夫、集中力、持続力
3 深める
(1)
自問自答する。内省して自分の立場、役割を自覚し行動する。
(2)
肯定的に見る、素直に見る
(3)
言われて行動することから、自分が氣づいて行動するようになる
(4)
言われたとおり行うことから、意味を考えて行うようになる
(5)
ただやることから、意味を考えてやる、想いをこめてやるようになる
 波及学習を行うことによって得られる「広げる」「高める」「深める」は、バラバラではありません。リンクされています。
 「学んだことを活かす」を意識して行動するようになると、子どもたちの力は、飛躍的に向上します。
 波及学習が軌道にのってくると、教師から離れても、自分で自分を向上させることができる。自分の役割を自覚し行動できる。
(
杉渕鉄良:1959年東京生まれ、東京都の小学校教師。「教育の鉄人」と呼ばれる実践家、子どもを伸ばす為に命をかける熱血教師。ユニット授業研究会代表。その実践スタイルは全国の教師、保護者から支持を受ける。2003年夏、日経スペシャル「ガイアの夜明け」に出演。PHP「VOICE」や、経済誌「プレジデント」での教育シリーズに取り上げられ、各方面からの注目も高い。ユニット授業、10マス計算、表現読み、指名なし発言など、子どもの可能性を引き出すため、さまざまな工夫を凝らした教育実践を行っている)


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