「非常識な親」を責めても仕方ない、どう接すればよいか
学校への電話のかけ方でも、けっこう親に注意することがありますよ。
「○○先生いる?」って、いきなり聞いてくる。だから、
「あのね、お母さん。僕らも電話に出るときは『○○小学校です』というけど、お母さんも相手がまず自分の子どもが通っている学校かどうか、聞かなあかんよ」
「それから『いつもお世話になっています』ぐらい、いったほうがいいよ」
お母さんは「は、はい・・・・」って。
「常識がなくて、失礼だ」と怒っても仕方がない。親は電話のマナーを知らないんだから。
親も世間が狭いから、会社や地域で学習していなければ、社会人としてのマナーを学習する機会はないんだろうから。その都度、教えてあげるしかないんです。
子どもがトラブルを起こして、大きくなりそうなときには、学校に親を呼び出すけど、いきなり「おたくのお子さんはダメです」なんてこともいいません。
「お母さんも毎日、大変だよねえ。僕も大変なんだわ」で始める。「家庭ではこうしてください」と、家に立ち入ることもあまりしない。
言ったところで、簡単にできるもんじゃないですから。結局、子どもが学校にいるときは僕がやるしかないし、家では親がやるしかない。
連絡帳なども使いながら、学校で起こった「事実」を親に伝えることに徹しています。
(岡崎 勝:1952年名古屋生まれ、元名古屋市立小学校教師。学校マガジン『おそい・はやい・ひくい・たかい』編集人)
| 固定リンク
「保護者の実態」カテゴリの記事
- 家庭も社会も学校に責任を押しつけている(2020.12.13)
- 保護者からのクレームで多いのはなにか(2020.11.26)
- 小学生の保護者が学校に期待することは何か(2020.10.26)
- 受験生の保護者がわが子に向って言っていけないタブーの言葉と、わが子が感謝する言葉とは(2020.02.13)
- 担任している子どもの腕にアザを見つけ、虐待の可能性を感じています、どうすればよいのでしょうか(2019.11.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント