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「非常識な親」を責めても仕方ない、どう接すればよいか

 学校への電話のかけ方でも、けっこう親に注意することがありますよ。
「○○先生いる?」って、いきなり聞いてくる。だから、
「あのね、お母さん。僕らも電話に出るときは『○○小学校です』というけど、お母さんも相手がまず自分の子どもが通っている学校かどうか、聞かなあかんよ」
「それから『いつもお世話になっています』ぐらい、いったほうがいいよ」
お母さんは「は、はい・・・・」って。
 「常識がなくて、失礼だ」と怒っても仕方がない。親は電話のマナーを知らないんだから。
 親も世間が狭いから、会社や地域で学習していなければ、社会人としてのマナーを学習する機会はないんだろうから。その都度、教えてあげるしかないんです。
 子どもがトラブルを起こして、大きくなりそうなときには、学校に親を呼び出すけど、いきなり「おたくのお子さんはダメです」なんてこともいいません。
 「お母さんも毎日、大変だよねえ。僕も大変なんだわ」で始める。「家庭ではこうしてください」と、家に立ち入ることもあまりしない。
 言ったところで、簡単にできるもんじゃないですから。結局、子どもが学校にいるときは僕がやるしかないし、家では親がやるしかない。
 連絡帳なども使いながら、学校で起こった「事実」を親に伝えることに徹しています。
(
岡崎 勝:1952年名古屋生まれ、元名古屋市立小学校教師。学校マガジン『おそい・はやい・ひくい・たかい』編集人)


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