子どもには自然に育っていく力があり、それを親が信じること
子育てで、なにごともなく通り抜けられるはずという親の思いこみの中で、おもいがけない苦労を親が経験する。
親が共通する苦労は、まわりの子どもたちとの摩擦、子どもへのじれったさ、先の見通しが見えない不安などである。
なにか予想外の困難に遭遇したときに、ともするとだれか一人を悪者にして処理しようとする親自身の防衛反応が起こる。「子どもがいうことを聞かない」「教師が冷たい」などと、責任を逃れるための楽な言い訳を見つけようとする。
子どもに対して禁止や指図による働きかけにとどまってしまうと、子ども自身の自発的な動きはなくなり、成熟への手がかりも損なわれていく。
ものごとの善し悪しに親が強くこだわらずに、ゆるやかな姿勢で子どもを見守る中から、子どもたちは息を吹き返し、よりよい適応に至っていく。
子どもは「自ら成長し変わっていく」という発達のしくみがある。
子どもを理解し、対応の指針が見えてくれば、親と子どもの関係が「親が変わることによって子どもが変わる」関係へと変化していく。
子どもが自ら成長し変化していくことを信じ、注意深く見いだしていこうとする親の態度を、子どもたちは求めている。
(斎藤慶子:1935年生まれ、武蔵野赤十字病院心の相談室・戸田病院心理室勤務、臨床心理士。障害児保育、病児の教育、ターミナルケア、老人問題、メンタルヘルス、精神障害者のケア、青少年の暮らせる場づくりなどを中心に様々な活動に関与)
| 固定リンク
「子育て・家庭教育」カテゴリの記事
- 親のダメな叱り方とは 岩立京子・無藤 隆・菅原ますみ(2021.05.06)
- 反抗期の子どもを親はどのように叱ればよいか 福田 健(2021.05.03)
- 聞き上手な親になるにはどうすればよいか 福田 健(2021.04.30)
- 家庭で父親と母親はどのような役割をはたせばよいか 内田玲子(2021.04.19)
- 親はどのように子どもを育てればよいでしょうか(2021.02.25)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント