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個人面談は親の心を開き子どもの成長の話を

 保護者との個人面談は、保護者の心を開き、子どもの成長について中身の濃い話ができるようにすることが重要です。
1 個人面談のねらい
(1)
子どものよい点や課題を担任と保護者が確認する
(2)
今後の協力の仕方を話し合う
(3)
互いに率直に話し合えるきっかけをつくる
ことにあります。個人面談のねらいを保護者にも学級便りで知らせておくことが大切です。
2 日時の調整
 保護者の仕事や家庭の事情などの都合がありますので、できる限り柔軟に対応するようにします。
3 準備を十分に
 学校生活の状況、学習の成果や取り組みの状況、人間関係などについても具体的に把握し、カルテに整理しておくこと。豊富な資料をもとにして話していると保護者が感じれば、担任に信頼感を持つでしょう。
4 面談を進める基本
 保護者の話には十分に耳を傾け「聞き役」を果たすことが求められます。
(1)
その子のよい点、進歩したこと、努力したこと、みんなのためにしたことなどを話題にする。
(2)
その子の課題は、責任や原因を追及することはせず、これから共に前向きに協力していくことを確認する程度に留まってもよしとする。
(3)
話し合いの内容を目の前でメモをとると、緊張して話しが途切れてしまいます。原則として、メモをとることは控えましょう。ただし、保護者から依頼されたことは、きちんとメモを取り復唱して確認します。速やかに対応して連絡することが大切です。
5 まとめをしておく
 面談が終わったら、その日のうちに概要をメモし、カルテにきちんと整理して、資料として子どもの指導に活用できるようにしておくことが必要です。
有村久春:1948年鹿児島県生まれ、東京都公立学校教師・指導主事・小学校長、岐阜大学教授等を経て、東京聖栄大学教授。専門は生徒指導論、カウンセリング、特別活動論



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