親は自分の子どもが一番大事、学校現場を見てもらうことで親は安心する
保護者の方に授業をはじめとして、いろいろなことで積極的に学校を開放しました。実際に来て見ていただかないことには、「へえ、すごいなあ」とは思っていただけません。
授業参観日の日には、教室中が保護者の方でいっぱいになり、廊下にまであふれてしまいます。卒業式にはほとんどご両親がそろって来てくださいます。
私は、こうやってたくさんの保護者の方が来てくださるというのは、親子ともに学校に興味・関心があることだと考えています。おそらく家庭でも子どもが変わり、「一体、ここの先生たちは、何をやったんだろう?」「どんな手品を使ったんだろう?」と思って来てくださっているのでしょう。
しかし、私たち教員がしていることと言えば、特別なことなど何もなく、生徒を大事にすることだけです。
保護者の方にとって、自分の子どもが一番大事です。実際の現場を見てもらうことで保護者の方々は安心してくれます。
学校で大事にされた生徒が家に帰って、家の人に話をします。特に女の子は「お母さん、こんなふうなことを勉強しているよ。こんな話を先生としたよ」とその日あったことをよく話します。それを聞くと、もちろんお母さんは喜びます。「そんなんだったら、一度行ってみようかねえ」ということで、たくさんの方に来ていただいているわけです。
私は顔が見えない学校というのは、最悪の状態だと思っています。「あの学校は変わったんだ。こんなことをやっている。こんなにいいよ」と言ってくれることで初めて認められます。学校の顔が見えてきます。
(長野雅弘:1956年生まれ、入学者が激減してつぶれるとまで噂された女子高校を校長として授業のみの改革で2年目に人気校にしてV字回復させた)
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