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モンスターペアレントは二種類ある

 「うちの子さえ良ければ」という保護者と、もう一種類は「病的」なモンスターペアレントである。
 苦情を言ってきている相手が、病的であるか否かによってその対応は違ってくる。だから言っている苦情の内容やパターンをきちんと見極めなくてはならない。
 病的かどうかは次のチェックリストを参考にしてほしい。
 苦情に、チェックリストのような特徴が見られれば、その親は病的である可能性があり、ゆるしを請わなければならない理由がない場合は、絶対謝ってはならない。
 謝罪し、誠意を持って対応することが逆に苦情をエスカレートする可能性があるので、通常の保護者への対応とは分けて考えなくてはならない。
病的なモンスターペアレント見極めポイント
・何が苦情の原因になったのか全くわからない
・教師に対する感情・評価が突然かわる
・要求がすぐ苦情に転化し、エスカレートしていく
・苦情先も教育委員会、議員など複数になる。
・訴える、マスコミに言う、弁護士と相談している、議員は力になってくれるとまことしやに言う
・治療費を払えから、慰謝料、損害賠償とエスカレートしていく
・一日少なくとも5回以上、相手を変えて何度も電話してくる
・明らかな脅し
・相手によって、内容を少しずつ変え、教師間に不信が募るように操作する
・苦情の内容を、あたかも事実であるようにつくり変えてゆく
・苦情が教師個人の誹謗中傷に転化しエスカレートしてゆく。内容は事実無根である
・自分は絶対正しいと自信と確信に満ちている。事実無根の誹謗中傷であっても証拠を持っていると言う
・嘘、つくり話を理由に苦情を申し立てる
・苦情の内容が妄想的である
(山脇 由貴子: 1969年東京生まれ、東京都児童相談センターの児童心理司。年間100家族以上の相談や治療を受け持つ。児童相談所のスタッフ養成のための講演を行うなど、国内外を問わず幅広く活躍。臨床現場の生の声を発信し続ける)

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