人格障害が疑われる保護者が無理な要求をするとき、どうすればよいか
人格障害が疑われる保護者が無理な要求をするときは、もちろん素人では判断できないので、きちんと記録をとり、主だったエピソードをまとめて専門家に相談します。対応策の助言を得ることが目的です。
同時に、子どもに対する親の影響が懸念されますので、子どもを支援する体制を組む必要があります。
また、今後ますます教育委員会をはじめ、様々な機関を「巻き込む」ことが予想されますので、関係者が一堂に会して、情報交換や対応方法を協議しておきます。
人格障害が疑われる親と対応するときの基本姿勢は、
(1)「ダメなこと」は「ダメ」とはっきり言う。
(2)話に耳を傾けながらも、身の上話に同情しない。
(3)突拍子もない言動に直面しても決してあわてない。
(4)不安定な心を受け止め、努力を認め、励ます。
(嶋﨑政男:1951年生まれ、東京都公立中学校教師、指導主事、校長を経て神田外語大学教授、日本学校教育相談学会会長)
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