保護者からのクレームをどのように受けとめ、信頼関係をつくるか
学校には様々な問い合わせや苦情が寄せられます。このようなとき、学校への不満や文句だと受け止め、親や子どもに原因や問題があると考えるか、学校が気づいていないところを教えてくれたのだと受け止め、そのための解決の方策を考えるかでは、その後の対処に大きな違いが出てきてしまいます。
保護者との信頼関係づくりのためには
(1)保護者に担任から学習内容や学級の様子、子どもの様子をこまめに伝える
このためには、学級だよりや連絡帳、授業参観や保護者会等で日々の授業の状況(今、指導のうえで力を入れていることやそのポイント)、学級や子どもの様子(学習や生活面でがんばっている姿、家庭にお願いしたいこと)などを日頃から伝えることが大切になります。
(2) 保護者からの情報を日頃から受けとめる
年度当初の保護者会や日頃の学級だより等で「子どもの成長のためには学級と保護者の協力が必要であること」「そのためには、学級から子どもや学級の様子、協力してほしいことなどを伝えていくので、家庭からも心配なこと、問い合わせ等ありましたら気軽にお伝えください」といった双方向の情報提供を大切にしていく担任の姿勢を示し、それに行動で丁寧に応えていくことが重要になります。
(小山田 穣:小学校教師、東京都教育委員会指導主事、校長を経て東京学芸大学教職大学院特命教授)
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