感謝の気持ちが薄い人は不平不満が起こり、感謝の気持ちが強い人はすべてが喜びとなる
感謝の心を持つということは、人間にとってきわめて大事なことである。
人間は自分一人の力で生きているのではない。自然の恵み、他の人びとの働きによって、自分が生きているのである。
そういうことを知って、そこに深い感謝と喜びを味わい、さらに、そうした自然の恵み、人から受けた感謝すべき行為に対して報いていくという気持ちを持つことが、大切だと思う。
そういう心からは、いわば無限の活力とでもいうものが湧き起こってこよう。それが事をなしていくうえで、非常に大きな力となってくると思う。
感謝の気持ちが薄ければ、何事よらず不平不満が起こり、心も暗くし、他の人も傷つけることになる。
感謝の念の強い人は、すべてが喜びとなり、心も明るく、他の人とも調和するといった姿を生み出しやすい。
そういうことを考えてみると、人に感謝し受けたことにこたえていく心は人間にとって一番大切な心がまえであり、特に指導者はこの念を強く持たなくてはならないといえよう。
(松下幸之助:1894-1989年、パナソニック(旧名:松下電器産業)創業者。経営の神様と呼ばれた日本を代表する経営者)
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