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一斉授業に基本となる授業技術とは

 すべての教師が身につけたい基本的な授業技術は
1 一時に一事を伝える
2 常に全体を意識する
 全体にかかわるような重要な質問ならば、全体の前で取り上げます。
 机間巡視しているとき、一人の子につきっきりになっていると、他の子がおしゃべりを始めてしまいます。そういう授業は数か月後、必ず崩壊していきます。
3 空白をつくらない
 ある作業をすることを指示するときには、終わったら何をするのかまで告げる。教師がリードする時間においては、空白の時間をつくらないことがさい優先なのだと心得ましょう。
4 「素の状態」をこそ評価する
 教師の目はいまその場で中心的に活躍している子に向きがちです。しかし、教師は周りの子、その場では活躍していない、子どもたちをこそ見なければならないのです。素の状態の子どもたちをこそ見なければならないのです。
5 学習活動を仕組む
 1時間の授業には必ず学習活動を仕組むことが必要です。できれば、子どもたちに大胆に任せてしまうタイプの学習(小集団交流やゲーム性のある全体交流)810分程度、子どもたちが個々人で自分の学習と向き合うタイプの学習活動(一人読みや作文)510分、それぞれすべての授業に必ずセッティングする。
 知識・技術の伝達が学習活動を豊かにし、学習活動が知識・技術の伝達に集中させる。両者にはそうした相乗効果があるのです。引きつけて解き放す、解き放って引きつける。一斉授業で最も重要なのはその兼ね合いといえます。
6 活動の規模を指定する
 学習活動の集中力を高めるのは教師の指示ではありません。その学習活動です。
 例えば小集団交流をするとします。「8分だよ。何がなんでも、頭をフル回転させて4人で新しい発見をするにだ」と指示されると、集中して取り組むことになります。また作文も文字数を「181200」と指定されたほうが、たくさんの情報から何を取り入れ・捨てるのかという思考が働きます。
7 定着度を確認する
 教えた内容は、必ず子どもたちにどの程度理解されているか確認することが必要です。知識はテストで測れる。技術は活動させてみるしか方法はありません。
8 ミスは即時に対応する
 子どもたちが勘違いしていることがわかったときは、すぐに指導案を訂正し、修正しなければなりません。
9 一貫した指導を行う
一貫した指導というのは子どもの信頼を得るためには必要なのです。教師が最初に示した姿勢を堅持することが大切なのです。
10
他教科との関連性を意識する
 学習活動の関連性を知ることがとても重要です。国語で行っているペア学習や4人グループ学習を他の教科と関連性をもたせると、効果は絶大です。
(
堀 裕嗣:1966年北海道生まれ、札幌市立中学の国語科教師。92年、国語教育研究サークル「研究集団ことのは」を設立、道内の民間教育団体でつくる「教師力ブラッシュアップセミナー」の代表も務める)

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