教師は心配りに気が回らない?
保護者との懇談会は、学級によっては順番待ちの人が教室の前にたまってしまうことがあります。きっと話が長引いて、予定通りに進まないのでしょう。
それにしても、長い時間待たされると、口には出さないまでも保護者は不満だろうなと思います。もちろん、懇談中の教師も時間調整に躍起になっているだろうとは思うものの、できることならこうした場面はないに越したことはありません。
こうした際に「お待たせしてしまって・・・・・・」と、一言あいさつすることを忘れないようにしたいものです。あいさつは人間関係の潤滑油。事情があったにせよ、こうした一言はとても大事でしょう。教師はこうした心配りに、気が回らないこともあるのです。
余計なことですが「前の人の話がなかなか終わらなくて・・・・・」「○○さんがくどくどと話すものですから・・・・・」などと、事情を説明する必要はなさそうです。その一言が、回り回って厄介なことになるからです。
それにしても、話が長引きそうだったら、「後の人も待っておられますので、また別の機会を設けますので・・・・・」と言って、話を切り上げなければならないと思います。そして、別の機会を設けて後日面談するようにします。こうした際、このような発言をすることは、失礼ではないでしょう。
(飯田 稔:1933年生まれ。千葉大学附属小学校に28年勤務、同校副校長、千葉県浦安市立小学校校長を経て、千葉経済大学短期大学部名誉教授。学校現場の実践に根ざしたアドバイスには説得力がある)
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