ほめて学級の子どもたちをやる気にさせるコツとは
子どもたちをほめて、学級の子どもたちをやる気にさせるコツは
(1)授業のはじめにほめて、やる気にさせる
たとえば「前の体育の時間では、みんなブリッジが30秒できましたね。ほんものの橋のように見えました。さすがです」とほめ、やる気にさせる。
(2)授業の途中でほめながら、やる気にさせる
音楽の時間、全員で「音楽のおくりもの」を歌っているとき、大きな口を開けて歌っているAさんをみつけ「Aさんは、3本の指がたてに入る大きさの口で歌っていました。とてもいいね」とほめる。
このほめ言葉に刺激されて、たくさんの子どもが大きな口を開けて歌うようになります。また、グループをほめることにより、学級全員をやる気にさせるようにします。
(3)具体的な事実をほめる
子どもをほめるときに、いちばん大切なのは具体的に事実をほめることである。子どもたちはどうすれば、もっとうまくなるかがわかり自信をもつことができる。
(4)よいところだけを見てほめる
やる気にさせ伸ばすには、絶対に叱らないことである。
国語で音読しているとき、Bくんは消しゴムを触ってあそんでいた。そのとき教師は注意するのをぐっとがまんをする。そして、Bくんに「スイミー」を読ませ「Bくんは大きな声で読めたね。とても雰囲気が出ていてよかったよ」とほめる。
よいところだけ見てほめるやり方は、集団に対しても効果的である。
(5)努力の過程をほめる
努力の様子をみんなに紹介することによって、やる気を引き出すようにする。
(6)小さな伸びを見つけてほめる
リコーダーで「ソファミレド」と一人ひとり順番に吹かせていく。Cくんは「レ」「ド」を勢いよく吹くため、きれいな音色がでない。何度も吹かせていたとき、ほんの少しだけきれいな「レ」「ド」が出た。すかさず教師がおおげさにほめる。上手ではないがCくんにとっては大きな自信につながるのである。
(7)ねたみを受けないようにほめる
思春期の子どもたちは、仲間の行動に敏感である。みんなの前で仲間の一人を取り立ててほめると「なにブリッコしてるんだよ」と茶化し、攻撃されることがある。
このような場合には、つぎのようなほめ方がある。
・子どもを個別に「よくがんばっているね。ありがとう」と言ってほめることである。
・みんなの前で「校庭に落ち葉がたくさんあるのを見て、進んで落ち葉拾いをしてくれる人がいます。ありがとう」と匿名でほめることである。
このようにすれば、仲間同士の人間関係が苦しいものにならない。
(8)仕事や手伝いをさせてほめる
おとなしい子、特徴の見つけにくい子には、仕事を頼み、その行動を学級全員の前でほめ、やる気を出すようにする。おとなしくて、きちょうめんなDさんに黒板消しを頼む。
次の授業のはじめに「みんな、この黒板を見て、とてもきれいだね。Dさんが消してくれたんだよ。ありがとう」とほめる。
乱暴な子、わがままな子にも、物を運ぶなどの手伝いをさせて、がんばっている姿を学級全員に見せていき、やる気を引き出すようにする。
(9)拍手や握手でほめる
子どもをほめるとき、ふつうは言葉によることが多い。しかし、言葉と拍手を組み合わせてほめると、いっそう効果的なことがある。
子どものがんばりに対して、教師が子どもと握手をしてほめるやり方も効果的である。教師に握手をしてもらった感触を子どもはいつまでも覚えているものである。
(10)賞状でほめる
書いたものでほめるやり方もある。書いたものは、いつまでも子どもの手元に残り、それを見てがんばりを思い出したり、やる気を出したりすることができる。
ほめるときによく使われるのに賞状がある。賞状には
・生活面の賞状
「忘れものゼロ賞」「あいさつ賞」「そうじがんばり賞」「親切賞」など
・学習面のがんばりをほめる賞状
「計算がんばり賞」「漢字がんばり賞」「朗読賞」「読書賞」「なわとび記録賞」など
(11)学級通信、花丸でほめる
学級通信に子どものがんばりを書いて、ほめるやり方もある。
また、子どものノートを見て「文字がていねいに書いてある」などがんばりがわかるものには、大きな花丸を書いて、ほめるようにする。テストが満点のときにも、大きな花丸を書いて、ほめるようにする。
(加藤辰雄:1951年生まれ、元名古屋市立小学校教師。科学的『読み』の授業研究会運営委員)
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