学級は創るものであるという考え方は、学校で定着していない
「学級は創るもの」といった考え方はまだまだ学校現場では定着していないように思えます。
しかし、その一方では「よい学級」「悪い学級」という評価は子どもや保護者、そして教師の間にもあります。
では「よい学級」とはどのような学級なのでしょうか?
私流にいうならば、それは
「子ども同士がしっかりとむすびついた学級」
「どの子にも活躍の場面がある学級」
「帰りがけに『明日みんなに会えるのがのが待ち遠しい』と子どもたちが思える学級」
なのではないでしょうか。
「学級づくり」とは、そのような学級を目標に意識的につくることです。
そのためには、次のことが必要とされています。
(1)担任と子どもと保護者を結ぶ
学級はこの三者のおりなす関係によって成長し、ときには問題がおきるのです。学級づくりとは、この3者を結ぶことである。
(2)めあてを持って学級を創る
「どのようなクラスを創るのか」というめあてをたてて、クラスを創りあげます。それを達成するために、学級組織をどうつくるのか、学級活動をどうするのか、イベントなどにどのように取り組むのかという思いをベースにして創ります。
(3)めくばり、気くばり
学級の一人ひとりの子どもとの人間関係づくりをめざしながら、課題を持つ子により注意を払うことが求められています。
(磯野雅治:1947年生まれ、元大阪府公立中学校教師。2008年定年退職。学級づくり交流センターるるる塾を主宰、関西大学非常勤講師(教育実践論))
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