親や教師は本当に自分には問題がないのか?ただなんとなくやっていると、子どもはさまざまなことをやらかしてくれます
親や教師が、人や自分自身への見方を深めたり、人と自分との関係を深く考えたりするようになることを、誰よりも子どもたちは望んでいるのです。親も教師も、人間としてもっと成長していくことが重要なのですね。
自分には問題がないと思っている母親が、いっぱいいます。問題は学校だとか、あるいは夫が問題だ、と思っている母親。自分ではいい子育てをしていると思っている母親。
ただなんとなく親をやっていると、子どもはさまざまなことをやらかしてくれます。
人や自分自身への見方を深めたり、人と自分との関係を深く考えたりする取り組み中で、親は、今まで自分の歩いてきた道を振り返らざるを得なくなっていきます。
そうして、親は自分の中に何が問題であり、何が不足しているのか、そのために、自分は子どもにどういう問題を引き起こしているのか、ということを初めて深く考えることができるようになっていくのです。
親がそういうことにきちんと取り組むようになると、親の子どもへの接し方も違ってきて、子どもは落ち着いて、本質的な学びに入っていけるのです。
子どもは全身で、目に見えないものをシャワーのように浴びています。子どもは理屈とかでなくて、大人の存在のありよう全体で相手を感じ、見ているのですね。
(鳥山敏子:1941-2013年、30年にわたって東京都公立小学校で教え、子どものからだと心に生き生きと働きかける革新的な授業を展開、1994年「賢治の学校」を創立し自分自身を生ききるからだの創造を目指した)
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