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問題行動がエスカレートする生徒の対応はどのようにすればよいか

 中学3年生男子。悪い仲間と一緒に遊びはじめる。眉毛を剃り茶髪に染める。喫煙し、指導されると「ほかの奴らもやっている」と居直り、問題行動がさらにエスカレートする。
 自分から当たっておいて「わざとぶつかった」と因縁をつけたり、集団で下級生に暴力をふるう。きびしく指導されると、職員室に駆け込んで机の上の物をぶちまけて「お前らのせいだ」と叫び、仲間のなかで目立つ存在となる。
 家庭内では、父親は「勝手な行動は許されない」と教師に厳しい指導を求めるが、家ではなにもしない。「甘やかした」と母親を非難する。母親は「構ってくれなかった」と父親を非難し、「悪い仲間に誘われた」と子どもの仲間に対する強い処置を学校に求める。
 このような子どもの場合、子ども理解と対応のポイントをつぎのように考える。
 子育てについて親の分裂があり、家庭がおもしろくない。親に期待ができず、教師が対応せざるを得ない。
 意志が弱く悪い仲間に誘われても拒否できず、触発されて急速に変貌した。仲間のなかで目立つ存在になったことは、自己形成にとって危険な徴候である。社会規範を否定するいわゆる否定的な自己確立である。
 このような子どもに対して教師が一人で対応することはできない。仲間と集団で行動しているので、複数の教師が分担して仲間一人ひとりと対応できる態勢をつくらねばならない。
 子どもに問題を指摘する役割の教師と味方し弁護する役割の教師、そして二つの役割を仲裁する役割の教師と三つの役割が必要になる。それぞれの役割は子どもとの関係によって決めるようにする。
(人見一彦:1940年生まれ、近畿大学医学部特任教授。専門は精神医学、精神療法、メンタルヘルス。特に学校現場における子どもの不適応問題、職場の不適応問題の心理)



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