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教師も子どももメモするくせをつけよう

 生意気なことをいうくせに、とんちんかんなことをしている若い教師たちがいる。どうしてこうなのかと校長が観察をしてみたら、そういう教師は、メモをする癖がない。
 今の学校は、いろいろな情報を処理しなければならない。記憶力のよい人でも間に合わない量である。
 校長の話によると、学校で問題や事故がおきたときなど、メモしているかどうかで全く違ってくるという。事故の状況や、事後の処理などをメモしておくことが、事故のその後の対応や報告などにものすごく大切だと強調されていた。子どもに注意したことなども、メモしていないと注意したことにならないともいわれていた。
 教師は、授業の記録や子どもの記録も必要である。メモできない人は、記録は残せない。記録の残せない人に、子どもの過去・現在をみつめたよい指導は期待できない。
 わたしは人並みの記憶力はあると思っているが、記憶ほど信用にならないものはないことを何度も体験した。だから、「メモ魔」といわれるようになったのである。学級・学年・学校のことを、その都度メモし、毎年大学ノートにまとめてきた。
 わたしは、自分がメモするだけでなく、子どもにも、メモする癖をつけてきた。
「おたよりノート」は、メモの代表的なものである。つぎのようなことを書かせる。
(1)
その日のできごとを可能な限りくわしく書かせる。
(2)
世界の主なできごとを書かせる(これは、後でどんなことがあった日かわかり、とても役立つ)。
(3)
天気の様子を子どもの動きと関連づけて書かせる。
(4)
あすの予定やもってくるものなどを書かせる。
(5)
保護者への連絡も書かせる。
(6)
その日に気づいたことを書かせる。
 こういったことを書かせているうちに、子どもはメモする癖がついてくる。これは、子どもにとっても幸せなことだと思っている。
(
有田和正:1935年生まれ、筑波大学付属小学校,愛知教育大学教授を経て,東北福祉大学教授。教材・授業開発研究所代表。教材づくりを中心とした授業づくりを研究し、授業の名人といわれている)

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