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教師は何に教師生活の楽しさを感じているか

 毎日いろいろなことが起きて刺激的ですが、決められた授業と生徒指導の繰り返しで、仕事としての楽しさに欠ける気もします。どうすれば楽しくなるのでしょうか。
 ベネッセが2007年に小中学校の教師2109名を対象に行った調査では、「教師生活の楽しさ」を次の多い順に四つに分類した結果があります。
(1)
子どもとのかかわり
 子どもといっしょに遊んだり、話をしたりしている時間が一番楽しい。
(2)
学習指導
 今まで自分が教えている教科が嫌いであったり、苦手意識をもっていた子が「わかった」と目を輝かせて喜んでくれたとき、教職へのやりがいを感じます。
(3)
子どもや保護者との信頼関係
(4)
卒業生との交流
 教え子に久しぶりに会って、成長している姿を目にしたとき。
 子どもからもらう手紙や、保護者からいただく感謝の言葉や手紙を読むと、勇気が出たり、励まされたりする。
 現実に仕事を楽しんでいる教師たちは、こういったことを楽しみに見いだしています。いま自分がやっていることの中に、すでに楽しみはあるはずです。
 これらを楽しみたいのだけれど、なかなか体験できないということであれば、もちろん工夫が必要です。その工夫は
(1)
同じ学校に勤める教師同士のつきあい、もう一つは他校の教師でつながりがある人とのつきあい
 教師生活を楽しんでいる人に特に多くみられるのは他校の教師とのつきあいを大事にしていることです。
(2)
仕事を楽しむには、仕事以外の時間を大事にすることです
 自由な時間を創り出して、昔やっていたこと、興味があること、全く考えたこともなかったけれど偶然見聞きしたこと、誘われたこと、いろいろと試してください。
(
丸山広人:1972年生まれ、茨城大学准教授。専門は学校心理学。不登校など学校で起きる問題を発達的側面から理解し働きかけ解決する)


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