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どうすれば、子どもはあなたの授業を聞くようになりますか

 講演会の講師に呼ばれたとき、若い教師たちからの相談は「クラスにまとまりがない」「授業がうまくいかない」というのが大多数です。授業中に騒ぐ子がいたりして注意してもおさまらず、授業がうまく成立しないことを悩んでいる場合が多いのです。
 話を聞いていくと、子どもを授業に集中させるための基本がうまくいっていないことから、授業が成立していないことがわかります。
 今は授業がおもしろくなければ、子どもは教師の話を聞きません。ですから、授業の導入ですべてが決まるのです。ここで陥りやすい間違いが、つかみのネタを用意することです。最初はウケますが、一発芸人と同じで、子どもは飽きてきます。一発ギャグより、トークのおもしろさが大切です。
 最初の1分くらいで笑わせて「おもしろそうだな」と思わせます。バラエティ番組の芸人さんも1分で視聴者をつかまないといけないそうです。
 そして、テンポの速さが大事です。若い教師は最初の1分から5分を研究するといいですね。だらだら授業をやっていてもダメです。それは、世の中がスピード化しているからです。
 子どもがおもしろがりながら、力をつける方法の一つが「ユニット授業」です。たとえば国語なら「音読」「漢字クイズ」「書く」「考えて発表する」など一つひとつがユニットです。短ければ10秒、長くても1~5分と授業でやる内容を細分化し、それを組み合わせるのです。
 ユニットの連続で、子どもはだらけているヒマはありません。飽きさせないためメリハリをつけたり、リズムやテンポを工夫しています。ですから45分は濃密なものになります。ふつう1時間かけるところを5分で教えることもあります。そのかわり徹底した反復学習をします。
 いきなり45分すべてでやるのは難しいですから、最初の5分だけでも実践してみませんか? 子どもがどんどん変わるのがわかります。
 どんなに授業を工夫しても人間関係ができていないと、子どもは授業を聞きません。そのためには、教師が授業の中で、すべてのことを率先して模範を見せることです。この先生はすごい、かなわないと思わせることです。時間を守る、あいさつの仕方や音読などすべて教師が良い手本を常に見せる、わからない子にやさしく指導を続ける、子ども一人ひとりの様子をつかむ。
 こうした基本を、毎日やっていれば、子どもはあなたの授業を聞くようになります。
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杉渕鉄良:1959年東京生まれ、東京都の小学校教師。「教育の鉄人」と呼ばれる実践家、子どもを伸ばす為に命をかける熱血教師。ユニット授業研究会代表。その実践スタイルは全国の教師、保護者から支持を受ける。2003年夏、日経スペシャル「ガイアの夜明け」に出演。PHP「VOICE」や、経済誌「プレジデント」での教育シリーズに取り上げられ、各方面からの注目も高い。ユニット授業、10マス計算、表現読み、指名なし発言など、子どもの可能性を引き出すため、さまざまな工夫を凝らした教育実践を行っている)


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