人生は何に面白さを見出すかが大切、できれば選んだ職業に面白さを見出し、それにのめりこんでみることが良いと思う
私は人生にとって何に「面白さ」を見出すかということがたいへん、たいせつであるように思うのである。
自分自身をふり返ってみて、いったい私は努力家であったのかどうか、と自問するとどうも力が入らなくなる。私は、自ら好み、望んで教師になった。実践してみたいことに打ちこんで実践をしてきただけのことではなかったか、と思うのである。
打ちこんでやってみたいことを見つけた人は幸せである。その好きなこと、打ちこめることに打ちこんだお陰で、その日、その日の生活も成り立つのであれば、それはもう最高の人生ではないか。
教師の道を選んだなら、教師の道に面白さを見出し、教師の道に惚れ込んで、のめりこみをするのがいい。だから、どうしても教師という仕事、授業という仕事に面白味を見いだせないとしたら、教師としての人生はさぞ味気ないものになるだろうし、そういう教師に教わる子どもたちの不幸も大きいことになるのではないか。そういう人は、教師の仕事を辞めて、そのほかもっと本人が打ちこめる仕事に移る方がよいのではないか。実際そうして、他の仕事で成功している人を見ると、その人はすばらしい決断をしたと思うのである。
また、他の仕事についていて、どうしても教師になりたくて教師の道に入ってきたという人もいる。そういう人は教師の道に面白さを見出し、その結果、教師としても抜きんでた活躍をしているように見受けられる。
いずれにしても、私は人生にとって何に「面白さ」を見出すかということがたいへん、たいせつであるように思うのである。できうれば自らの選んだ職業の中に「面白さ」を見出し、それにのめりこんでみることが良いと思う。そういう、のめりこみの姿勢こそが、自らの人生の「探究」そのものになるのだと思うのである。
(野口芳宏:1936年生まれ、元小学校校長、大学名誉教授、千葉県教育委員、授業道場野口塾等主宰)
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