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自分の子のことしか考えない親が増加した

 今の教育現場は、教師と保護者の信頼関係が十分に構築されていない中で、何か問題があれば、親やマスコミから、すぐに教師や学校の責任を問われる状況にあり、教師が萎縮している。
 多くの教師は、子どもたちのために見えないところで努力し、頑張っている。現実には、そういった場面を知らない、あるいは理解しようとしない親に限って、いろいろな要求をしてくる。
 例えば、私の住んでいる名古屋市の場合の報道では、学校に対する理不尽な要求が、増加している。具体的には、「地域のイベントにわが子を学校代表にしてほしい」「担任と折り合いが悪いので、クラス替えを」など自分の子のことしか考えない身勝手な要求が目立つ。一部の親とはいえ、常識では考えられない権利の主張に言葉を失う。
 その要求の背景には、近所づき合いの希薄な現在は、わが子しか見えないということも原因の一つかもしれない。
 いずれにせよ、そういった理不尽な要求に対して学校は毅然とした態度で臨んでほしいのは当然であるが、問題解決に当たっては、教師と親が、子どものためになすべきことを子どもの目線で話し合う場が必要であろう。
(小野田 誓:公認会計士。名古屋市立小中学校PTA協議会会長、日本PTA理事、常務理事、相談役などを歴任した)

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