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新学級の向かうべき方向をどのように子どもたちに語りかけるか

 学級づくりは始めが重要である。
 学級がスタートするときは、子どもたちはバラバラです。
子どもたちは不安のため、2~3人で行動します。このとき、どのように動いていいのかがわからず、周りの様子を伺っています。
 担任にたいしても、わざといたずらをしたりして、その担任がどう反応するかためしたりします。こういうときが学級づくりをする絶好の機会なのです。
 担任は子どもたちに
語りかけ、学級の向かうべき方向を明らかにする必要があります。それによって、子どもたちは初めて担任の考え方を知って安心し、どう行動していけば良いかがわかります。
 私はつぎのようにクラスの子どもに語りかけています。
 クラスのみんなが互いに快く暮らしていくうえで大切なことは、まず、けじめをつけること。そしてこれから話すことを心がけることがとても大切だと私は考えています。
(1)
チャイムが鳴ったら一人残らず席につくこと。
(2)
挨拶をしっかりと大きな声ですること。
(3)
清掃の時間をとても大切だと考えています。教室が汚いと気持ちが乱れるし、落ち着いて学習ができないものです。掃除をするときは人間性が表れるので特によく見ていきたい。
(4)
いじめや暴力はあってはならないし、許してもいけない。家庭とも協力して解決していくつもりでいます。
(5)
行事や学級の係活動を通して、きみたちが互いに交流しあうなかで、人間関係のあり方や自己主張の仕方を身につけていくことです。何もしようとしない人は何も学べないし、成長もありません。積極的にチャレンジしてくれることを願っています。
(6)
人間は努力によって今の自分を変えていくことができるものです。どんな人にも変えていこうとする努力することはできるはずです。自分をぜひ望ましいと考える自分に変えていくように努力してほしい。
 このように私は、子どもの成長への期待に始まって、子どもとして望ましい学校生活のあり方、やってほしいことと、やってはいけないことを明確に話してきたのです。
 また、何事にもやる気で意欲的に取り組むことが、どれほど自分の人間的な成長にブラスになるかを話し、同時にそれは自分の学校生活に張りと手ごたえを生みだすだけでなく、学級に前向きの雰囲気を漂わせ、望ましい学級をつくることにもつながっていくということを話してきた。
 このように、学級で集団生活をするうえでのルールやマナーを、担任は子どもたちに教えることが求められます。子どもたちはどう動いていいのか戸惑っている状態なので、無理のないルールは、子どもたちにとっても楽なのです。始めの一か月で80%が決まってしまうとさえいう教師もいます。この1~2ヶ月は気を抜かず、徹底的にこの期間をやり抜かねばなりません。
 はじめに作りあげた学級の仕組みは、あくまでも短期間で作ったものなので、徹底しなければすぐに崩壊してしまいます。子どもたちも新学期の始めの新鮮さから普通の状態に戻り始めると、もとの姿を現してきます。担任のがまんのしどころです。
 特に、給食指導と掃除指導は気を抜かないで徹底します。そうでないと、学級の仕組みを一応作っても、徹底しようとする気がない担任だと子どもは判断します。これを徹底しなくては、絶対定着しません。少なくとも3度以上繰り返し指導が必要で一か月以上かかります。
 ルールやマナーに従って生活をすることで、学級にルールやマナーが少しずつ定着してきます。定着するとともに、子どもたちの交流も、活発になります。こういう生活のなかで、子どもたちの人間関係が徐々に良好になっていきます。
(大阪隆夫:1941年生まれ、横浜市立中学校四校に勤務した。「生き方を探求する会」会長として道徳教育を研究。シュタイナー教育を研究し各種学習会等で講義。ネット上の教育相談室で相談員)

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